シャンプーすると薄毛になる?

発毛診断士による頭皮に関する情報コラム

シャンプーすると薄毛になる?

体毛が濃くても髪の毛は薄毛になってしまうのはなぜですか?という質問を多く頂きます。
体毛と髪の毛の関係とはどうなっているのか、あなたの疑問にお答えします。




発毛診断士の佐野正弥です。
今日は薄毛にまつわるお話しをいたします。


■体毛が濃いのに何故薄毛になるのか?

よく男性からいただく質問です。
男性ホルモンの分泌が多いと体毛が濃くなり身体が毛深くモジャモジャになります。
であれば、さぞかし髪もフサフサになるかというとそうでなく、なぜか頭髪が薄い、ということは珍しくありません。

「 体毛が濃いのに、頭だけ薄くなる・・・? 」

なぜなんでしょう?

普通に考えると、なんか納得いかないですよね。
これは「髪のパラドックス」として知られています。

この矛盾を説明する明確な答えはまだ解明されていませんが、幾つかの仮説があります。

( 仮説1 )
薄毛を誘発する脱毛因子の生成に男性ホルモンが関わっている。その脱毛因子はどこにつくられるのか。
消去法で考えた末、皮脂腺細胞に注目した。
皮脂腺細胞には毛乳頭細胞と同様に男性ホルモンを薄毛活性型に換える酵素がたくさんあるためではないか。

( 仮説2 )
20~40代にかけ、この皮脂腺細胞が増大する。活性型男性ホルモン(DHT)がたくさんつくられる。
このため脱毛因子が目一杯つくられると男性型脱毛症が始まる。

抜毛を引き起こす最終的な物質は、皮脂腺細胞でDHTと呼ばれる薄毛因子からつくられるタンパク質。
このタンパク質が毛母細胞に干渉するので、髪の成長や細胞分裂を抑制して抜け毛が起こるため。

( 仮説3 )
髪の成長を促すシグナルと、髪が抜け薄毛になるシグナルはそれぞれ別々に出ている。
つまり毛乳頭細胞からは髪を成長させるシグナルが出ており、皮脂腺細胞からは髪を抜けさせるシグナルが出ている。

現在までに薄毛を治すためにいろんな育毛商品や治療薬が出ています。
しかしどれも根本的な解決には至らない理由が、このパラドックスが明確に解明されていないせいでもあります。


■体毛が濃いのに何故薄毛になるのか?

薄毛を治すための根本的解決が無いからといって、どれを使っても無駄だということはありません。

普段使う頭皮ケア製品、いわゆる頭皮専用のシャンプーや髪に良いサプリメント、また有効な育毛剤を使っている方は太くて長い髪を維持できる率が、まったく手入れをしていない人よりも断然高いです。

例えば使用するシャンプーについてお話ししましょう。

その前に話しがそれますが、昨年、お湯だけで行う洗髪が話題になりました。しかしお湯洗髪については10年周期くらいで話題になります。実は何十年も前から繰り返し話題になるのです。確かに化学成分も多かれ少なかれ含まれているシャンプーを使うよりも完全に無害なお湯だけで洗髪するのは安全といえば安全です。

しかしここにはリスクもあります。
肌が弱く過敏な方の場合、外気や皮脂で汚れたままの頭皮をお湯だけで洗い流したとしても汚れた皮脂をきちんと取りきれないのです。このまま続けると痒みが発症し、そして炎症につながり、頭皮が赤いできものだらけになります。
頭皮や顔は身体の中で最も皮脂分泌がある部位なのです。

実は私も30年前にすでにこのお湯洗髪自体は試しましたが、数週間目でとうとう痒みがひどくなり就寝中に無意識に頭皮を掻きまくりました。結局、爪で掻いた頭皮に傷がつき、そこから細菌がはいり化膿・・・。
結局、皮膚科のお医者様にお世話になる羽目になりました。

お金も掛からず安全!果たしてそうでしょうか?
話題性だけで安全性を無視した洗髪方法はリスクが高いと思います。

もちろんこれで合う人は続けてみれば良いとは思いますが、汚れて酸化した皮脂自体はお湯だけでは除去できない性質があることは覚えておいてください。


■赤ちゃん用ソープは本当に安全なのか?

肌も敏感で、まだまだ免疫力も抵抗力も弱い赤ちゃん。
ちょっとしたことでもすぐ病気になってしまうので注意が必要ですよね。

お風呂にいれてあげるときは、キャラクターグッズがはいったかわいい赤ちゃん用シャンプーや赤ちゃん用ソープが「低刺激」だから大丈夫!。

こう誤解されている方も少なくないと思います。

しかし事実は異なります。
シャンプーの主な洗浄成分の中に【ラウリル硫酸ナトリウム(Na)】別名【SLS】と呼ばれる成分があります。

安価でちょっとの量ですごくよく泡立つ洗浄用の成分です。
これは車の洗浄剤と同じもので、強力な洗浄能力を誇る成分で安く大量生産ができます。
毒性が非常に強く、長期の使用では身体に毒素がたまることも知られています。

ところが残念なことに、世界的な有名ブランドのシャンプーやボディーソープにもガンガン使われているのです。
この汚れをよく落とす成分は、分子がとても小さいために、すぐに皮膚に浸透します。
皮膚に浸透すると、血液にはいります。するとすぐに脳、心臓、肝臓に蓄積されていってしまうんです。

すると、どうなるか。

【SLS】は血液内に濃度の高い「発ガン物質」を誘発しやすくなると言われています。

また副作用として、脱毛や髪の発育障害があげられます。
他にもアトピーやアレルギー、白内障などの原因になったりします。
身体が変調をきたすと、わたしたちの身体というのは、とかげの尻尾切りのように、生命維持に直接必要のない部分から切り捨てようとします。それで、真っ先に切られるのが「髪」なんです。

もともと【SLS】という成分は、ガレージやフロア用、エンジンの油取り剤の原料として使われているものなので、その洗浄力たるやすごいものがあります。こうしたガンを誘発しやすい成分が、私たちの日常生活にはありふれているのです。
そして赤ちゃんのシャンプーやボディーソープにも当たり前のように成分にはいっています。

でも、どうして大手のメーカーをはじめ、たくさんのメーカーはこんな危険度が高いシャンプーやボディーソープを売っているのでしょうか?

有名な女優さんが長い髪をたなびかせて
「ほうら。私もこれを使ってこんなに綺麗!」

というがのごとく、コマーシャルをガンガン行っています。
なぜ?

それが市場原理なのです。


中身だけで勝負しようとして普通どおり宣伝してしまったら、おそらく価格は今の10倍ではきかなくなるでしょう。
シャンプーだけで何倍もの価格になってしまいます。それではメーカーが費用倒れになってしまうのです。
製品は安い原価でたくさん売れなければ意味がありません。

今、売られている高品質そうに見える大手のシャンプーは中身が容器代と同じか、それより安い、ということは業界に通じた人間ならば周知の事実なのです。
シャンプーとは違いますが、こうした危険な現場の生活事情をよく知っている歯医者さんなどは、歯磨き粉はいっさい使わずご自身の歯は、塩だけで磨いています。一般の歯磨き粉は怖くて使えないと言っています。

育毛専用、また頭皮専用のシャンプーがどうして一般の安価なシャンプーよりも高額になってしまうのか?
これは薄毛対策を前提に考えていることもそうですが、高額になる理由のひとつに危険性の高い洗浄成分を使っていないことがあげられます。

そのほかに普通では含まれない育毛成分なども使用しているためにどうしても高額になってしまうのですが、長期的な視野でみれば、健康を損ねかねないシャンプーを使うよりは絶対的に安全だろうと考えます。

昔の女性は前かがみで洗髪をしていました。
しかし今はシャワーの普及で、毒素満載の洗髪剤が身体にかかる状態で洗髪される環境です。
日本は奇形児を見ませんが、現実には今でも50人に1人の割合で発生しているのです。
実際には出産前に奇形児を堕ろす措置がとられているために気が付かないだけなのです。

奇形が発症する理由のひとつには、日常生活で使う化学成分の毒素が子宮にたまり、それが奇形児の発育を誘発しているのです。悲しいことにそれが現実なのですが、市場原理としてメーカー間の競争のために、人の安全よりもメーカーの生き残りが優先事項となっているのです。

たかがシャンプーとあなどれないのが現実なのです。
知らないほど怖いものはありません。