発毛診断士による頭皮に関する情報コラム
髪を泣かせている原因 その1
髪を泣かせている原因とは?育毛を頑張っていると思っていても、見過ごしていることが結構あります。今回よりシリーズで髪を泣かせている原因をお伝えしてまいります。
こんにちは! 育毛の達人の佐野です。
■歳をとるから薄毛になる?
子供の頃は、若い頃が永遠に続くような錯覚をもっていました。
両親は両親のまま。自分は子供のまま。
思いきり遊んだあとはゆっくりとお風呂につかってぐっすり熟睡すれば体力が完全復帰していました。ゲームのように(笑)
しかし20歳を過ぎると体力のピークを迎えます。
「一晩や二晩寝なくても平気。
力がいつもみなぎっていて楽しい。」
こんな感覚は、20歳を過ぎてから、だんだんと無くなっていきます。
徹夜をすると翌日、眠くて仕方がありません。
身体も鉛のように重くなり、通勤もしんどい状態になります。
「若い頃は元気だったのに・・」
そして帰宅後、くたくたになりながら入浴後の鏡にふと頭に目をやると・・・
「!髪が薄くなりかけている・・・」
薄毛が気になり始めるのも体力が落ち始めた頃とほぼ重複しているケースは少なくないと思います。
こう思う方もいらっしゃいます。
「歳をとったから髪が薄くなっても仕方がない」
もちろん、これは事実かもしれません。
でも、薄くなる原因は、加齢よりももっと他にあります。
200年前の人類の平均寿命をご存じでしょうか?
当時はなんと26歳だったのです!
それが100年前だと平均48歳。
しかし現在は80歳まで伸びています。
100歳を超える方も珍しくなくなってきました。
200年前と比べるとおおざっぱに言うと実に4倍です!
これは、医療が発達したお陰ももちろんあります。
しかし長生きするためには、生活習慣に関わっています。
予測の範囲ですが、21世紀末には最大寿命がなんと200歳に到達するらしいとのこと。うなると食糧問題や医療費負担の問題が次々と出てくることは間違いありません。各主要国が以前から宇宙開発を必死に行っているのは、そう遠くない未来に人類が地球上
だけで生活することが難しくなると予測されるから行っているのです。
■長く生きても髪が少なかったら?
そんなに長く生きられたとしても年齢が30歳で髪が3割減、50歳で5割減、100歳で
9割減になってしまったとしたら・・・
あと100歳生きられても、髪のコンプレックスを持ち続けたままというのはちょっと・・・と思ってしまいます。
しかし、そもそも髪が体力の絶頂期を境に元気がなくなっていくのはどうしてでしょう?
これは人間の脳下垂体から分泌されている「成長ホルモン」の分泌が20歳をピークに
どんどん下がってしまうことが原因です。この成長ホルモンは、エネルギーや脂肪を分解する能力もあって、若いときは暴飲暴食をしてもちょっとのことでは肥満になったりしません。(もちろん成長ホルモンによる分解能力を超えれば肥満になります)
だから20歳を過ぎても若い頃と同じようにガンガン食べて飲んでいたら、すぐにカロリーオーバーになります。30代、40代をすぎておなかがメタボ状態になってしまうのは、あなたが全面的に悪いのではないのです。原因は成長ホルモンの分泌が劣ってしまうからなのです。
20歳までと同じような食生活だと、身体の分解能力がついていかなくなってしまうから、本当は年を取れば取るほど食事は小食にしないと身体への負担が大きくなるのです。
一般に、髪には伸びる時間帯があります。日中働いている人を目安にしますとだいたい夜の10時から身体が入眠にはいります。ぐっすり寝ているときに成長ホルモンが分泌されはじめます。すると髪をはじめとする細胞組織の再生が行われます。
これがピークに達するのが夜中の3時前後。
この時間帯に寝ていないと ・・・
「 髪が細い 」
「 髪の伸びる成長が遅い 」
「 抜け毛が多い 」
などの弊害が出てきます。
睡眠が充分取れない場合、他のことで補うことはまず無理でしょう。
■成長ホルモンを意識しよう
夜10時~午前3時という時間帯ですが人間は体内時計というものをもっています。人間を含む動物は、夜になると眠くなり朝になると目が覚めるというサイクルです。昼間は自然に体温と血圧が上がり夜には下がります。
このサイクルをつくっているのが体内時計で、タンパク質、タンパク質を作る遺伝子からできており、名前のとおり「時計遺伝子」と呼ばれています。
ただでさえ成長ホルモンの分泌量が少なくなってきているのに、無理して徹夜したり、遅い時間に寝るというのはあまり好ましいことではありません。昔と異なり、現代では仕事や生活体系が変わり夜勤で働く方が驚くほど増えました。
女性でも元気に夜中じゅう働いている方もけっこう見かけます。これでは成長ホルモン分泌量をあげたくてもあげられないのですよね。下手をするとホルモンバランスまで
狂ってしまいます。
夜でなく昼間寝るという手段しかありませんが昼間は体温がなかなか下がってくれません。寝ようと思っても、必ずといっていいほど浅い眠りしかつけなくなります。すると知らないうちに疲労がどんどん蓄積され得体のしれないストレスにも襲われるようになってきます。
人間の身体は飢餓状態になると、生命維持のために末端細胞から殺していきます。
一番先に犠牲になるのが、そう・・・。
あなたの髪なのです。
頭皮下の毛細血管は末端まで伸びなくなり縮小し、そのうちに消滅してしまいます。身体としては、髪なんかより重要な心臓部に血液を先に送りたいので、遠回りするような時間的余裕がなくなってくるのです。
だから血管も近道して、心臓部に近いところに送り込むよう末端の血管をどんどん消滅
させてしまいます。
成長ホルモンと睡眠の関係。
これは薄毛を語るうえで、知っておかなければいけないことです。
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